IoTプロジェクトが進んでいるようです。
ヤフーがIoT領域に参入――2015年春に“IoT向けのBaaS”を提供
家電とウェブサービスがつながる ヤフーがIoTのためのアプリmyThingsを公開
最近IoTがキーワードになっているので、ニュースもこれに関連したものを興味深く読んでいます。ヤフーが提供する「myThings(マイシングス)」は様々なサービスと連携して利用者が便利になるように工夫がこらされています。個人的にはスマートキー「Akerun」が鍵のかけ忘れに一役買ってくれそうだなと思っています。
フォトシンス、スマートロックがハンズフリー解錠とスマートウォッチに対応
個人的な意見になるのですが、IoTでまずインターネットにつながなればいけないのは貧困層とされる人々だと思います。現在、IoTというものに馴染みがある人々はITリテラシーが高く、いわゆる富裕層とされる人々だと考えます。もちろん、IoTに限らず新規の物はそういった人々から徐々に取り入れられていき、末端の貧困層という人々に浸透していくものです。ただ、自分はまず、ITが現在生活に入ってきていない人々にこそ使われていってほしいと思います。
自分も決してITリテラシーが高い層ではないと思います。使っているソフトウェアは限られていますし、プログラミングができるわけでも情報工学に精通しているわけでもありません。スマートキ―のAkerunが便利だなと思いますが、なぜそれを取り入れないのかというと、「取り付けの手順がわからない」からだといえます。
すべての貧困層に共通していることかもしれませんが、貧困が生み出す物の1つに「無知」があります。自分もそうなのですが、「次に何をしたらいいのかわからない」というところがあります。能力が達していないからわからないんだろう、と思われるかもしれませんし、実際そういうところがあると思います。今は少しマシになりましたが、以前もっと思考力が低下していたときは「皿を洗う解決法」が思い浮かばなかったのです。
自分に限っての例ですが、「流し台に皿がたまった、困るな」とは思うのですが、体も頭もそれに対する対処法を「そもそも導き出せない」ということがありました。「洗って片づける」がどうしても頭に描き出せないのです。世の中にはこれよりも大きな問題があるでしょう。「視力が悪くて物が見えない」ことに対し、「じゃあメガネをかけよう」と対処できるのは、世の中の選ばれた人々だけなのです。
「視力が悪いからメガネをかけよう」という対処法は、そもそも世の中にメガネがあるということを知っている人だから思いつくことであり、メガネをかければ視力が矯正されると知っている人だからこそ、その対処ができるのです。メガネを知らない人、あるいはメガネをかければ視力が良くなると知らない人、または誰かにメガネというものを教えてもらわなければならない人などが、「メガネをかければいい」という対処法を導き出せないことを当人のせいだけにしてしまうのは早計だと考えます。
貧困層に対する教育の行き届かなさが問題を起こしていると考えて良いと思います。貧困層には清貧であることや、贅沢をしない「欲のなさ」が求められる場合が、提示されない暗黙のこととして存在しています。お金がないからスマートキ―を買う余裕もない、と言ってしまえばそれまでなのですが、スマートキ―を買って便利になることが「貧困層には許されない」暗黙の了解としてあるように感じます。
「スマートキーを使ったら便利になるじゃない、かけ忘れだって防げるのに、なんで導入しないの?」と聞かれたら、「誰かが取りつけてくれてアプリの設定もしてくれたら、導入します」と答えます。こういう考えに至ってしまうのは、教育不足(知識不足)、あとは「貧困層のくせにスマートキーなんて必要ないんじゃ?もっと稼げる方向にお金使いなよ」という批判もあるだろうなと予測できるからです。
知識(情報)が入ってくる妨げの1つに、字が読めないとか理解する能力がないという理由のほかに、「自分は知識を得た先で幸せになってはいけない」という、アダルトチルドレン的な思考が妨げになっています。これは教育不足のせいだけとは一概に言えません。成育歴という、自分の意志では選択できなかったことが要素に入ってくるからです。
IoTが貧困層の人々にこそ浸透してほしいと願うのは、誰かにアドバイスされたり、情報を取りに行かなければならない人々に「これをできますよ」と機械が教えてくれる役割を担ってくれると考えるからです。
たとえば役所でやらなくてはいけない失業保険の手続きや、引越しの時の住民票などの手続きなど、やっている当人は目の前のことに集中しているため、書類作成忘れ・提出忘れなどが頻繁に起きているといえます。自分も経験者です。こういう、自分では気づかないことを代わりにやってくれる(代わりにやってくれる、だとジュイスですね。現在の技術だと「書類を忘れていますよ」とメッセージで教えてくれる)ことが可能になるのがIoTです。
これが日常生活で確実に役に立つのは、情報が存在していることも知らない、情報がそこにあるという発想すら思い浮かばない貧困層の人々ではないでしょうか。特に、障害者手帳を持っているような方々や高齢者といった場合は孤立しやすかったりするので、「インターネットにつながることで今何をしているか把握できる」というのは非常に有益な活用の仕方だと考えます。
将来的には、たとえば一人暮らしの高齢者の家をIoT化して、スマートキーの開け閉めの回数が極端に減ったら、家の中で倒れているかもしれないので地域の担当者が見回りに行くなどの対処ができます。他にも、ギャンブル依存症の人がお金を何に支払ったかの情報を蓄積し、やたらに大きな金額を短期間で使っているようなら一定額以上のお金が使えないようになる、という対処もできます。
IoTはまだ始まったばかりですし、今はコンピューター同士のやり取りだけで済むもの(テレビ番組を逃さない、温度計が一定以上になったらメールで知らせるなど)を扱うことが中心ですが、きっともっと発展していくときが必ず来ると思います。そのときIoT製品開発のモニターは、健康でITリテラシーの高い教育ある人々よりも、貧困層や高齢者といった困った何かを抱えている人々を基準としてリサーチを取り、それを製品にフィードバックしていくようにすれば、「最初からバリアフリーの誰にでも使いやすいIoT」になっていくと考えます。
ヤフーがIoT領域に参入――2015年春に“IoT向けのBaaS”を提供
家電とウェブサービスがつながる ヤフーがIoTのためのアプリmyThingsを公開
最近IoTがキーワードになっているので、ニュースもこれに関連したものを興味深く読んでいます。ヤフーが提供する「myThings(マイシングス)」は様々なサービスと連携して利用者が便利になるように工夫がこらされています。個人的にはスマートキー「Akerun」が鍵のかけ忘れに一役買ってくれそうだなと思っています。
フォトシンス、スマートロックがハンズフリー解錠とスマートウォッチに対応
個人的な意見になるのですが、IoTでまずインターネットにつながなればいけないのは貧困層とされる人々だと思います。現在、IoTというものに馴染みがある人々はITリテラシーが高く、いわゆる富裕層とされる人々だと考えます。もちろん、IoTに限らず新規の物はそういった人々から徐々に取り入れられていき、末端の貧困層という人々に浸透していくものです。ただ、自分はまず、ITが現在生活に入ってきていない人々にこそ使われていってほしいと思います。
自分も決してITリテラシーが高い層ではないと思います。使っているソフトウェアは限られていますし、プログラミングができるわけでも情報工学に精通しているわけでもありません。スマートキ―のAkerunが便利だなと思いますが、なぜそれを取り入れないのかというと、「取り付けの手順がわからない」からだといえます。
すべての貧困層に共通していることかもしれませんが、貧困が生み出す物の1つに「無知」があります。自分もそうなのですが、「次に何をしたらいいのかわからない」というところがあります。能力が達していないからわからないんだろう、と思われるかもしれませんし、実際そういうところがあると思います。今は少しマシになりましたが、以前もっと思考力が低下していたときは「皿を洗う解決法」が思い浮かばなかったのです。
自分に限っての例ですが、「流し台に皿がたまった、困るな」とは思うのですが、体も頭もそれに対する対処法を「そもそも導き出せない」ということがありました。「洗って片づける」がどうしても頭に描き出せないのです。世の中にはこれよりも大きな問題があるでしょう。「視力が悪くて物が見えない」ことに対し、「じゃあメガネをかけよう」と対処できるのは、世の中の選ばれた人々だけなのです。
「視力が悪いからメガネをかけよう」という対処法は、そもそも世の中にメガネがあるということを知っている人だから思いつくことであり、メガネをかければ視力が矯正されると知っている人だからこそ、その対処ができるのです。メガネを知らない人、あるいはメガネをかければ視力が良くなると知らない人、または誰かにメガネというものを教えてもらわなければならない人などが、「メガネをかければいい」という対処法を導き出せないことを当人のせいだけにしてしまうのは早計だと考えます。
貧困層に対する教育の行き届かなさが問題を起こしていると考えて良いと思います。貧困層には清貧であることや、贅沢をしない「欲のなさ」が求められる場合が、提示されない暗黙のこととして存在しています。お金がないからスマートキ―を買う余裕もない、と言ってしまえばそれまでなのですが、スマートキ―を買って便利になることが「貧困層には許されない」暗黙の了解としてあるように感じます。
「スマートキーを使ったら便利になるじゃない、かけ忘れだって防げるのに、なんで導入しないの?」と聞かれたら、「誰かが取りつけてくれてアプリの設定もしてくれたら、導入します」と答えます。こういう考えに至ってしまうのは、教育不足(知識不足)、あとは「貧困層のくせにスマートキーなんて必要ないんじゃ?もっと稼げる方向にお金使いなよ」という批判もあるだろうなと予測できるからです。
知識(情報)が入ってくる妨げの1つに、字が読めないとか理解する能力がないという理由のほかに、「自分は知識を得た先で幸せになってはいけない」という、アダルトチルドレン的な思考が妨げになっています。これは教育不足のせいだけとは一概に言えません。成育歴という、自分の意志では選択できなかったことが要素に入ってくるからです。
IoTが貧困層の人々にこそ浸透してほしいと願うのは、誰かにアドバイスされたり、情報を取りに行かなければならない人々に「これをできますよ」と機械が教えてくれる役割を担ってくれると考えるからです。
たとえば役所でやらなくてはいけない失業保険の手続きや、引越しの時の住民票などの手続きなど、やっている当人は目の前のことに集中しているため、書類作成忘れ・提出忘れなどが頻繁に起きているといえます。自分も経験者です。こういう、自分では気づかないことを代わりにやってくれる(代わりにやってくれる、だとジュイスですね。現在の技術だと「書類を忘れていますよ」とメッセージで教えてくれる)ことが可能になるのがIoTです。
これが日常生活で確実に役に立つのは、情報が存在していることも知らない、情報がそこにあるという発想すら思い浮かばない貧困層の人々ではないでしょうか。特に、障害者手帳を持っているような方々や高齢者といった場合は孤立しやすかったりするので、「インターネットにつながることで今何をしているか把握できる」というのは非常に有益な活用の仕方だと考えます。
将来的には、たとえば一人暮らしの高齢者の家をIoT化して、スマートキーの開け閉めの回数が極端に減ったら、家の中で倒れているかもしれないので地域の担当者が見回りに行くなどの対処ができます。他にも、ギャンブル依存症の人がお金を何に支払ったかの情報を蓄積し、やたらに大きな金額を短期間で使っているようなら一定額以上のお金が使えないようになる、という対処もできます。
IoTはまだ始まったばかりですし、今はコンピューター同士のやり取りだけで済むもの(テレビ番組を逃さない、温度計が一定以上になったらメールで知らせるなど)を扱うことが中心ですが、きっともっと発展していくときが必ず来ると思います。そのときIoT製品開発のモニターは、健康でITリテラシーの高い教育ある人々よりも、貧困層や高齢者といった困った何かを抱えている人々を基準としてリサーチを取り、それを製品にフィードバックしていくようにすれば、「最初からバリアフリーの誰にでも使いやすいIoT」になっていくと考えます。